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ローテク(手分解)こそ、本当のリサイクルと考えており、大型機械などを使わずに、「省エネで高いリサイクル率&低料金」を実現しています。その為、常に技術の向上を心がけ、地球にやさしい人にやさしい循環型社会の実現をめざしています。

ローテクだから、人の労働力、発想が第一の原動力です。今の日本は産業の空洞化で、失業率の悪化、リストラ、デフレスパイラルと、雇用に対してとても明るいとは言えません。このような問題を解決するには、新しい産業や技術に雇用促進を頼るしかありません。そのような事からリサイクル事業は、古くからある(江戸時代はリサイクル率99%と言われる)新しい産業として社会的にも注目されています。

 みなさんの家庭でいらなくなった家電を小売店やメーカー以外に処理を頼むのは違法ではないのか?と思われていませんか。廃棄される家電は、メーカー系の大規模施設だけではなく、一般廃棄物処理の許可があれば、小規模な業者でもリサイクルすることができるのです。
 私達は7年ほど前から知的障害者による家電リサイクル事業を実施しております。
不器用と思われている知的障害者ですが、時間をかけて指導することによって冷蔵庫や洗濯機などの家電製品をドライバーやペンチ等の20種類ほどの工具を使い手際よく分解することができるようになります。2年もたてばすっかり一人前になります。
 1台1台をすべて手分解処理をしている事によって、大型工場のリサイクル率 テレビ79% エアコン79% 洗濯機57% 冷蔵庫61%よりも高いリサイクル率(下図参照)を達成しております。このことは、循環型社会の構築のために非常に有効である。と東京大学生産技術研究所の安井至教授(現国連大学副学長)から高い評価をいただいております。また、一人で一台すべてを分解する手法をとっていることによって、働いている障害者自身も達成感を感じているようです。
 しかし、処理する家電の数が少なく、制度的な問題もあり、なかなか思うとおりには事業を進められないことも多いのですが、「身近な場所でリサイクルを実施することが、循環型社会のためには必要」との気持ちから、今後ともリサイクル町工場を増やしていきたいと思っております。
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